推定構築時間: 0.1 SBU 推定必要ディスクスペース 3.9 MB |
Expect パッケージは他の対話形式プログラムとプログラムされた問答を行なうプログラムを提供します。
インストールされるプログラム: expect
インストールされるライブラリ: libexpect5.39.a
Expect は以下のパッケージに依存します: Bash, Binutils, Coreutils, Diffutils, GCC, Glibc, Grep, Make, Sed, Tcl.
初めにパッチをあてます。
patch -Np1 -i ../expect-5.39.0-spawn.patch |
このパッチは、GCC テストスイートを実行した際に意味のない失敗が起きてしまう Expect のバグを修正します。
コンパイルのために Expect を準備します。
./configure --prefix=/tools --with-tcl=/tools/lib --with-x=no |
コンフィグのオプションの意味
--with-tcl=/tools/lib: このオプションは、設定スクリプトが暫定的なツールの置き場所の中から Tcl を探すようにします。 ホストシステム上にあるかもしれない Tcl を探させたくはないわけです。
--with-x=no: このオプションは、設定スクリプトに Tk ( Tcl GUI コンポーネント)や X ウィンドウシステムのライブラリを検索しないように伝えます。 これらふたつのものはホストシステムにも存在するかもしれません。
パッケージを構築します。
make |
このパッケージは、正しく構築されたのを確認するために多くのチェックができるテストスイートがあります。 しかし、この章の Expect テストスイートは、まだ条件がはっきりしていませんが、ある特定の状態のホストシステム上では失敗することが分かっています。 ですから、ここでのテストの失敗は驚くことではなく、また致命的ではありません。テストをすることにした場合は、以下のコマンドで実行可能です。
make test |
それではインストールします。
make SCRIPTS="" install |
make パラメーターの意味
SCRIPTS="": このオプションは、必要でない付録についているスクリプトのインストールを行わないようにします。
ここで Tcl と Expect の二つのソースディレクトリを削除できます。