Glibc

インストールの説明については the Section called Glibc-2.3.2 のインストール in Chapter 6 という項を見てください。

公式ダウンロード場所

Glibc (2.3.2): 
ftp://ftp.gnu.org/gnu/glibc/

Glibc-linuxthreads (2.3.2): 
ftp://ftp.gnu.org/gnu/glibc/

Glibc Sscanf パッチ:
http://www.linuxfromscratch.org/patches/lfs/5.0/glibc-2.3.2-sscanf-1.patch

Glibc の内容

Glibc は open, malloc, printf, 等といったシステムコールや基本的な関数を提供するライブラリです。この C ライブラリは動的リンクされた全てのプログラムに使われます。

インストールされるプログラム: catchsegv, gencat, getconf, getent, glibcbug, iconv, iconvconfig, ldconfig, ldd, lddlibc4, locale, localedef, mtrace, nscd, nscd_nischeck, pcprofiledump, pt_chown, rpcgen, rpcinfo, sln, sprof, tzselect, xtrace, zdump 及び zic

インストールされるライブラリ: ld.so, libBrokenLocale.[a,so], libSegFault.so, libanl.[a,so], libbsd-compat.a, libc.[a,so], libc_nonshared.a, libcrypt.[a,so], libdl.[a,so], libg.a, libieee.a, libm.[a,so], libmcheck.a, libmemusage.so, libnsl.a, libnss_compat.so, libnss_dns.so, libnss_files.so, libnss_hesiod.so, libnss_nis.so, libnss_nisplus.so, libpcprofile.so, libpthread.[a,so], libresolv.[a,so], librpcsvc.a, librt.[a,so], libthread_db.so 及び libutil.[a,so]

略説

catchsegv はプログラムがセグメテーション違反で終了したときにスタック追跡を生成するために使われることができます。

gencat はメッセージカタログを生成します。

getconf はファイルシステム特有の変数のためのシステム最適化の値を表示します。

getent は管理上のデータベースからの項目を得ます。

glibcbug はバグレポートを生成しそれをバグ e メールアドレスへ送信します。

iconv はキャラクターセットの変換を行います。

iconvconfig は高速転送 iconv モジュール最適化ファイルを生成します。

ldconfig は動的リンカのランタイムバインドを最適化します。

ldd はどの共有ライブラリが与えられたそれぞれのプログラムか共有ライブラリに必要とされるかを報告します。

lddlibc4 はオブジェクトファイルに対する ldd の実行を助けます。

locale はコンパイラに組み込みの操作としての POSIX ロケールの使用を有効にするか無効にするかを教える Perl のプログラムです。

localedef はロケールの仕様書をコンパイルします。

mtrace...

nscd は最も一般的なネームサービス要求を提供するネームサービスキャッシュデーモンです。

nscd_nischeck は NIS+lookup でセキュアモードが必要とされるかどうかを調べます。

pcprofiledump は PC プロファイリング似よって生成された情報をダンプします。

pt_chown は grantpt のために所有権とグループ、また従属仮想ターミナルへの接続許可を設定するのを助けるプログラムです。

rpcgen は RPC プロトコルを実装する C コードを生成します。

rpcinfo は RPC サーバへ RPC 呼び出しをします。

sln はシンボリックリンクを作ります。このプログラムは静的にリンクされているので、もし何らかの理由で動的リンクシステムが機能しない場合にシンボリックリンクを作る役に立ちます。

sprof は共有オブジェクトプロファイルデータを読み込み、出力します。

tzselect はユーザーにシステムの場所について尋ね、それに対応するタイムゾーンの説明を報告します。

xtrace は現在実行されている関数を表示してプログラムの実行を追跡します。

zdump はタイムゾーンをダンプします。

zic はタイムゾーンコンパイラです。

ld.so は共有ライブラリの実行ファイルを助けるプログラムです。

libBrokenLocale は Mozilla のようなプログラムが壊れたロケールを扱うために使われます。

libSegFault はセグメンテーション違反信号を扱います。これはセグメンテーション違反を捕まえようとします。

libanl は非同期名前検索ライブラリです。

libbsd-compact はある BSD プログラムを Linux の元で実行するために必要とされる移植性を提供します。

libc はメインの C ライブラリで、一般的に使われる関数の集まりです。

libcrypt は暗号ライブラリです。

libdl は動的リンクインターフェイスライブラリです。

libg は g++ のためのランタイムライブラリです。

libieee は IEEE 浮動小数点演算ライブラリです。

libm は数学ライブラリです。

libmcheck は起動時に実行されるコードを含みます。

libmemusage はプログラムのメモリ使用についての情報を集めるのを助けるために memusage によって使われます。

libnsl はネットワークサービスライブラリです。

libnss* はネームサービススイッチライブラリで、ホストネーム、ユーザーネーム、グループネーム、エイリアス、サービス、プロトコルなどのための関数を含みます。

libpcprofile はソースコードの行が使う CPU タイムの量を追跡するために使われるプロファイリング関数を含みます。

libpthred は POSIX スレッドライブラリです。

libresolv はインターネットドメインネームサーバーへのパケットを生成、送信、通訳するための関数を含みます。

librpcsvc は様々な RPC サービスを提供する関数を含みます。

librt は POSIX.1b リアルタイム拡張に特定されたほとんどのインターフェイスを提供する関数を含みます。

libthread_db はマルチスレッドプログラムのためのデバッガを構築するのに便利な関数を含みます

libutil は多くの異なる Unix ユーティリティに使われる "標準的な" 関数のコードを含みます。

Glibc インストール依存性

Glibc は以下のパッケージに依存します: Bash, Binutils, Coreutils, Diffutils, Gawk, GCC, Gettext, Grep, Make, Perl, Sed, Texinfo.