FreePWING では、WAVE (PCM) 形式の音声データを収録することができます。 音声データの収録は、カラー図版 の要領とほぼ同じです。
音声データを収録するには、音声データ定義ファイルを用意する必要があります。 音声データ定義ファイルでは、1 行に 1 つの音声データを定義することが できます。 行の記述形式は、次の通りです。
音声データ名 WAVEファイル名
以下は記述例です。
swift swift.wav macaw macaw.wav crane crane.wav
音声データ名に使える文字はタグ名と同じく、アルファベット (A..Z, a..z)、 数字 (0..9)、下線 (_)、およびハイフン (-) です。
WAVEファイルを用意したら、このファイルを
Makefile
の SOUNDS
変数に指定します。
たとえば、ファイル名を sounds.txt
としたとすると、次の
ように記述します。
SOUNDS = sounds.txt
この例では一つしかファイルを指定していませんが、複数指定することも可能 です。
SOUNDS
変数に指定したファイルは、
変換スクリプトのアーカイブ
を作る際に自動的にアーカイブに収録されますが、ファイル中に
記されている WAVE ファイルは収録されないので注意して下さい。
WAVE ファイルを収録するには、Makefile
の
ARCHIVEEXTRA
変数で指定する必要があります。
ARCHIVEEXTRA = swift.wav macaw.wav crane.wav
ファイルの数が多いときは、WAVE ファイルをサブディレクトリに置き、
ARCHIVEEXTRA
にはそのディレクトリ名を指定すると良い
でしょう。
ARCHIVEEXTRA = sounds
音声データを本文中から参照するには、本文書き込み用のクラス
FreePWING::FPWUtils::Text
のオブジェクトに対して、
add_sound_start()
メソッドと
add_sound_end()
メソッドを呼び出します。
これらのメソッドは 修飾指定子 の
一種ですので、修飾指定子に関する規則がすべて適用されます。
$fpwtext->add_sound_start("macaw"); $fpwtext->add_text("→鳴き声"); # キャプション $fpwtext->add_sound_end();
add_sound_start()
を呼び出す際に、参照したい音声データ
名を指定します。